3年の月日が経ち、両親は最後の希望をひとりの女性に託した。
行方不明の子どもを捜すプロの捜索者、チャイルド・ファインダーに。
カナダのベストセラー・ミステリ!
周囲を雪と氷に覆われた山。両親の車から降りた5歳の少女は、次の瞬間深い森に消えていた。折しも降り始めた雪は吹雪となり少女の足跡を消して、捜索を困難にした。3年の月日がむなしく過ぎ、みな少女は死んでしまったものと考えた……少女の両親以外は。そして両親は、“子ども見つけ屋(チャイルド・ファインダー)”のナオミに最後の望みを託した。自らも過去に消すことのできない傷を負ったナオミは、行方不明の子どもを見つけ出すことに自分のすべてを捧げていた。生きていようが死んでいようが、必ず見つけ出す。深い森に閉ざされた山のなか、ナオミの闘いが始まる。
アメリカの作家、ジャーナリスト。
高知大学人文学部文学科卒業。英米文学翻訳家。訳書に、